若者の貧困問題について【手取り15万円】

社会

Twitterで手取り15万円というワードが話題になりました。

Youtubeの動画でも若者の貧困について取り上げたものが数多く上がっております。

なので今回は、若者の貧困についてまとめてみました。

手取り15万円の内訳

手取りが15万円になる月収例

社会保険料など給与から差し引かれる諸々の項目からの逆算です。
それはおよそ20万円だと考えらえます。

給与額(収入)200,000円
所得税 6,250円
住民税 12,917円
社会保険等 9,900円
厚生年金 18,300円
手取り 152,633円

※出典:各税金・控除に関連する最新の発表数値を使い作成。都道府県は東京を想定

額面20万円以下の求人は結構ありますし、地方はもっと悲惨なようす…

日本の貧困とは

貧困にはまず、絶対的貧困相対的貧困があります

絶対的貧困

絶対的貧困とは衣食住にも困るレベルの貧困のことを言います。

ホームレスの生活を送っている人はこれに該当します。

もちろん、日本で若者のホームレスを見ることはほとんどありません。

このことからの日本の若者は絶対的貧困とは呼べません。

相対的貧困

相対的貧困とは社会全体の中で見ると相対的に貧困層に属する人のことを言います。

日本の貧困率は15.6%(相対的貧困率、2015年、熊本県を除く)です。

日本の貧困率の高さは国際的に見ると、米国(16.8%、2015年、資料OECD、以下同)に次いでG7中ワースト2位。さらに、ひとり親世帯ではOECD加盟国35カ国中ワースト1位になっています。

日本は格差社会が進み、若者は相対的貧困におちいっています。

若者の貧困は理解されているのか?

最近の若者は車を買わない、時計を買わない、恋愛しない、結婚しない、物欲がないなど…
おじさんたちは言いたい放題、自分たちの価値観を押しつけている。

そんな風に感じる若者は少なくありません。
若者は物欲がないのではなく、お金がないのです。

なぜここまで世代間のギャップが存在するのでしょうか?

崩壊した神話

「貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち」の著者:藤田孝典さんは5つの神話をかかげます。

1.労働万能説:働けば収入を得られるという神話
2.家族扶養説:家族が助けてくれるという神話
3.青年健康説:若者は元気で健康であるという神話
4.時代比較説:昔はもっと大変だったという時代錯誤的神話
5.努力至上主義説:若いうちは努力をするべきで、それは一時的な苦労だという神話

労働万能説

正社員で週5日働いていれば、自立できるだけの稼ぎを得ることができて家族を養うことができると思っている人は多いでしょう。

しかし冒頭で取り上げたように手取りが15万円しかないという若者がいます。
これは昔と比べ可処分所得が少なくなっているという問題にも関係します。

また昔と違い毎年給料が上がっていくという訳ではありません。
退職金制度やボーナスがでない会社もざらです。

なら転職したらいいじゃないかという指摘があるでしょう。

転職活動をしている間のお金をどうするかという問題があります。
手取り15万円ではなかなか貯金ができませんし、日本のセーフティーネットは貧弱です。

転職活動の間、実家に頼ればいいじゃないかと思う人もいるでしょう…

家族扶養説

若者の親世代も昔ほど余裕のある生活をしている訳ではありません。

また、家族と不仲な人は実家に身を寄せることもできません。

こうした問題を抱えた人は住む場所を追われ、ネットカフェで寝泊まりするようになるなど相対的貧困から絶対的貧困へと悪化していきます。

青年健康説

若者のなかには劣悪な環境下で働かされている人も、少なくありません。

俗に言う、ブラック企業です。

ブラック企業で働いた若者のなかには心や体をだめにしてしまった人もいます。

年々日本では、精神疾患を発症する若者が増え、減少に転じる気配はありません。

それを裏付けるように日本の若者(15〜34歳)の死因トップは自殺であるという悲しい結果が出ています。

時代比較説

「若者はみんないつの時代も大変なものだ」と言い出すが人います。

戦後食事もままならないほどの困窮を経験し、何もないところから工夫して、努力してはい上がってきた。裕福な時代に生まれた今の若者は、当時に比べれば大変ではないだろうと語る典型的な高齢者は少なくありません。

何がたいへんで、何がたいへんでないかは人によって変わります。

また、時代の移り変わりの激しいこの時代、単純労働で十分生活がなりたった頃の話をしても意味がないと思いませんか?

努力至上主義説

中流階級がなくなりつつある昨今。

生まれた家庭によって「持っている人」と「持っていない人」が固定化しています。
つまり、お金持ちの家に生まれるかそうでないかです。

子どもの相対的貧困率は16・3%(2012年)です。
この数字を見れば7人に1人が貧困状態ということがわかります。

お金がなく、十分な教育を受けれなけば正規社員としてまともな会社に入るのも難しい現実。

努力をするかしないかに関係なく、人生の大筋は生まれ持った運で決まってしまいます。

正社員、非正規社員という働き方によっても、格差は拡大しています。

そこから脱却することは容易ではないでしょう。

努力で何とかなる、頑張れば報われるという時代ではなくなってしまったのです。

同じスタートラインに立つことができなければ努力でなんとかなるというのは幻想にしかすぎません。

日本社会の闇

  • 労働者の非正規雇用が37%
  • 働いても満足な給料がもらえないワーキングプア問題
  • ブラック企業問題
  • 貧困女子問題
  • 自分たちが逃げのびるために若者に貧困を押し付ける大人たち

まとめ

数字から見ても分かるように若者の貧困は深刻な状態にあります。

そして、それはSNSやマスメディアを通じて社会に認知され始めています。

貧困問題を個人の努力不足だと吐き捨てるのは簡単ですが、それではなんら問題の解決にはいたりませ。

このままでは、日本の貧困が相対的貧困から絶対的貧困にかわる日もそう遠くはありません。

わたしたちは社会を良くしないと、個人の幸せを手に入れることも難しくなるということを理解しなければならないのです。

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